帰り道

駅を出た。暗く殺伐とした道はいつもと違う顔を見せていた。昼間のつやつやした木々も温かみを感じる家々も、今は妖しくゆらゆらとうねっている。電灯や電光の看板がギラギラと光っているが、それさえも夜の異様な雰囲気を際立たせていた。世界にたった一人…

無題

奇人になりきれる訳でもなく、だからといって普通の人達の輪には入れない、そんな中途半端な人間でした。凡人を見下し蔑みながら、誰よりもその人達に混じりたい。そうやってどっちつかずな私は何が出来るわけでもなく、ただ嘲笑の的となっただけでありまし…